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その日のまえに 
重松ワールド。
短編のようで、どこかしら繋がりがあるお話たち。
全部が「その日」にまつわるお話で、最後の3つは同じ登場人物が出てくる。
病気で余命を宣告されたりしてゆっくりと「その日」に向かっていくお話が多かった。
私にとってのお身近な死はどれも突然で、昨日までいた人がいきなりいなくなるようなものだったから、それとはまた違う感じが。
いい話です。とにかく。
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エイジ 
自宅の本棚に置いてあった重松作品を引っ張りだしてみた。
…またしても少年犯罪を扱った小説だった。。。
ちょっと内容としてはヘビィーだよなぁと思って、重松作品に手を出したのにまた少年犯罪って…。
やっぱり両方とも同じあの事件をきっかけに書かれた作品で。
あれだけ世間で騒ぎ立てられたのに、私は当時の記憶があんまりない。
まだ幼かったというかむしろ同世代だったから、余計現実味がなくて自分とは重ねられなくてどこかの遠い話のように思えたのかも。
自分と歳の近い子があんな事件を起こすなんて、さっぱり理解できなかった気がする。
だから今回立て続けにこのテの本に当たったことで、当時世間が(大人たちが?)どれだけあの事件に関心を寄せていたかを実感した。
こないだの『うつくしい子ども』は犯人の兄、今度の『エイジ』は犯人のクラスメイト。
どちらも昨日まで一緒に過ごしていた身近な人物が突然“こちら側”から“あちら側”へ行ってしまったという部分が共通している。
それで、罪を犯した弟なりクラスメイトなりの気持ちに自分なりに探ろうとする、同化しようとするところも同じ。
その事件をきっかけに主人公たちは初めて答えがない問題に出くわす。
いくら考えても、答えがでてこない・うまく言葉に当てはめられないという事態。
今まではそんな事態に陥ったことがなかった彼らは大いに戸惑い、悩む。
最終的に自分なりの答えを見つけ出したときに主人公たちはぐんと大人になっている。
内容が内容だけに「面白かった」とはいえないけれど、最後まで読まずにはいられなかった。
流星ワゴン 
38歳の主人公は引きこもりになった一人息子と冷え切った関係の妻をもつ失業中の身。
現実にどうしようもなく疲れちゃって、このまま死んじゃってもいいかなぁなんて思いながら終電を過ぎた駅前のベンチでぼーっとウイスキーを啜る。
そこに現れたオデッセイには5年前衝突事故で死んだ親子が成仏できずに乗っていて、主人公はこの親子に今までの人生でたいせつなどこか(人生の岐路になっている過去)へ連れていってもらう。
主人公はまるで『クリスマスカロル』のスクルージのように自分の過去、変えられない現実を見せつけられる。
連れていかれた過去で何をしても現実は変えられない。
でも、過去に起こったできごとの裏側を垣間見て主人公は未来を変えようと頑張る。

私がこのオデッセイに乗り込んだら一体どの過去に連れていかれるんだろう?ってずっと考えてた。
私の人生の分岐点ってどこだったんだろう?
何かを変えていたらもっと違う今があったのかなぁ?
…考えたってどうしようもないけど、考えてた。
考えたら、苦しくなった。
過去を悔やんでいる…のかなぁ。
たぶん同じくらい受け入れていると思うけれど。
どちらにせよ、この先どうなるんだろう?って。
むしろ、私はどうしたいんだろう?って。
最近そればっかり考えてる。
みぞれ 
これよ、これこれー!!!
と言いたくなるような本だった。
今私が求めているテンションの本。笑。
著者自身あとがきで言っている通り
【要は世間の中から生み出される、暮らしと地続きの「お話」だって捨てたものではない。】
そう。「お話」。
あらかじめ最初から最後まで作りこまれたものじゃなくって、どっかの誰かの日常の一部を切り取ったみたいな、そんな「お話」が読みたかったの。
短編なので、色んな人の色んな人生が楽しめます。
10代の甘酸っぱい感じのものから、人生の最期を思わせるような切ないものまで。
設定も人物も実にさまざま。
粒ぞろいな感じがとてもよかった。
きみの友だち 
短編がいくつか。それぞれ全部繋がってて最後に纏まるっていう話。
読み始めの何篇かは読んでて「世の中の縮図だ」って思った。
読みすすめるうちに胸の奥がズキン、て痛くなる。
でも、痛くなる場所はお話ごとに違う。
私も「みんな」の中に混ざりたかった時期があったなぁ、と。
集団に安心しようとしても、意味ないのにねぇ…。
たった1人でも、理解してくれる人がいれば、それでいいのにねぇ…。
ラストは泣けました。

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