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流れ星が消えないうちに 
これもプレゼント企画。
この本、いいね。

突拍子もないところから始まって、どうしようかと思ったけれど。
だって、何てことない主人公の奈緒子ちゃん、玄関でしか眠れないんだもの。
でも、玄関で眠る理由が明らかになって納得。
最愛の恋人を亡くしたから、彼との思い出が詰まった場所にいられなくなってしまったんだ。
何だかちょっぴりわかる気がする。思い出が鮮明なうちは、その場所にいるは辛い。
彼と愛し合っていた時のことを
「あのときのわたしは、たぶん世界で一番幸せな女の子だった。そんなのは安っぽい少女の思い込みだと言われれば、まさしくその通りなのだろう。否定するつもりはない。確かに安っぽい思い込みだろう。少女の幻想に過ぎないだろう。それでも、今もはっきりと思う。あのとき、わたしは世界で一番幸せな女の子だったのだと。」
と、言っている奈緒子の気持ちもよくわかる。
どれだけ安っぽくても、女の子は世界一幸せになれてしまうんだ。
何だかくすぐったくて、懐かしい気分になる。
簡単に言ってしまえば三角関係の話なんだけど、単純にそれだけではないお話。
三角形の頂点になるはずの1人は、死んでしまっているし。
2人とも死んじゃった加地くんを忘れられずにいる。
話し手が生き残った彼(巧くん)と彼女(奈緒子)で入れ替わる。
時間軸も現在と過去が巧妙に入れ替わる。
でも、確実に時間は流れていて、2人共立ち止まるのをやめて、進もうとする。
「立っている場所が変わると、同じ風景でも違うように見えるものなんだな。」
本当に、その通り。
私もがいて立ち止まっているんじゃないかと思ってたけど、この本を読んで案外ちょっとは違うものの見方ができるようになってきたのかもしれないって思った。
本には書かれていないけれど、きっと奈緒子は自分のベッドで眠れるようになったんだと思う。
うん。心があったまりました。
本の中に「グーグーだって猫である」とか「車輪の下」とか読んだことある本がでてきたり、解説が重松清さんだったりしたのも嬉しいところでした。

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